妊娠中はとくに健康に気を使いたいもの。お腹の赤ちゃんが健康にすくすく育つために妊娠前、妊娠中の口腔ケアはとても重要です。妊娠期間を健康に過ごすために、最近は妊婦さんの口腔の健康が特に注目されてきています。

妊娠中に<最近歯磨きしていると血が出てくるのが気になる>という方は意外と多く、妊婦さんから相談を受けることがよくあります。最近では、妊婦さんは必ず妊婦歯科検診を受けることになっています。妊婦歯科検診は助成金の対象であり、歯が痛い痛くないに関わらず受診することをオススメします。



【妊娠中に歯茎の状態が悪くなると早産や低体重児童になる確率が大幅に上がる】
妊娠中は、妊娠中に増大するホルモンの影響で普段より歯茎が腫れやすく<妊娠性歯肉炎>という病気にかかりやすくなります。特に妊娠三か月以降に起こりやすく<あれ?最近歯磨きしていると妙に血が出てくるな>と思ったら要注意です。口の中のばい菌であるプラークの蓄積に加え、ホルモンが加わると妊婦さんの歯茎は一気に腫れてきます。しかしながら痛みなどの症状はないことが多い為、なかなか気づかないこともあります。妊娠中に妊婦さんが歯周病の場合、赤ちゃんが低体重で生まれてしまったり、早産になってしまう可能性がすごく高まります。このリスクを避けるためにも妊婦さんの歯科検診は導入され始めているのです。



【妊娠したらとにかく口腔ケア】
妊娠性歯肉炎を避けるため、すなわち早産や低体重児童のリスクを減らすためにも妊娠中はとくに歯磨きに気を遣うべき期間です。日々の丁寧な歯磨きはとても重要で、妊娠性歯肉炎、歯周病の原因となるプラーク自体を減らすことが可能です。
歯科医院でプロフェッショナルクリーニング(器具を用いた歯茎の奥隅々までの掃除)をしにいくのも、妊娠中の歯周病の治療、予防どちらにも効果的です。

予防歯科の普及している欧米では、歯科医院は治療しに行くところではなく、98パーセントの人は予防のために歯のクリーニングに通っています。



【正しい歯磨き方法って?】
まず、歯ブラシは枝が細く頭の部分があまり大きくないものを選びましょう。硬さは普通から硬めがいいですが、歯茎の具合が悪いときには柔らかめが適していることもあるので歯科医院で相談してみてください。

歯に対してブラシを90度にあてて一つの歯につき20往復から30往復行います。歯ブラシを大きく動かしてしまうと磨き残しが増えるので細かく細かく動かすのが大切です。
歯と歯の間はどうしてもばい菌が残りやすいので、フロスや歯間ブラシも使うとなお効果的です。特に磨き残されやすい部分は、上の奥歯のほっぺた側や、下の前歯の裏側です。歯と歯茎の境目も汚れがたまりやすいです。歯磨きするときには鏡を見ながら磨くことをお勧めします。



【妊活にも口腔ケア】
妊娠中の妊婦さんの歯周病を改善するため、日々歯のブラッシング指導や、スケーリングという歯のクリーニングを行っていますが、それよりなにより大事なのは予防です。今後赤ちゃんを産む予定がある人、第二子を考えている人、妊活中の人も口腔ケアを取り入れてもらいたいと願っています。

妊娠中は、出来るだけ薬の使用や、負担になるような歯の治療は避けたいもの。妊婦さんになる準備として、歯茎の状態を整え、歯の状態も健康にしておくことで元気な赤ちゃんに会える第一歩となります。<妊活中なので健診に来ました>という方も実際増えてきていてうれしい限りです。しばらく歯医者に行っていない人は、妊娠前にはいくべきですし、腫れそうな親不知やしみる歯の治療も重症化する前に対処します。



【ツワリ対策】
つわりがひどくて歯磨きどころではない、歯磨きがおろそかになってしまっている、食べツワリになってしまっている。そんな方も沢山いると思います。しかしながら、何回も吐いてしまったり、一日中食べているのは一番歯が弱りやすく、口の中のばい菌も増殖しやすいのでよくありません。歯は酸に弱く、一日中食べていることでいつもお口の中が酸性になってしまい、歯が修復できないままになってしまうのです。

一日三回、食事の後に歯磨きを出来るのが一番いいのですが、体調が悪ければ磨けそうな時間に磨く、吐いてしまったら必ず水でくちをゆすぐ、これだけでもだいぶ違います。



健康的な食生活から適度な運動、そして十分な休息まで、おそらく妊婦さんは身体に充分気をつけていることでしょう。口腔ケアも一緒に見直してみるいい機会です。未来のママ達のの中には、適切なオーラルケアが妊娠中の健康に大きく役立つことを知らない方がまだ多く、たくさんの方に知ってほしいといます。

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