実は妊娠したら食べてはいけないものって意外と多いと知っていましたか?アルコールやたばこなど「もちろんでしょ」というものもありますが、ダメって言われたから食べていない、と理由をきちんと理解していない人も多いかもしれません。と言っても妊娠の期間は10か月と意外と長いのです。その期間、妊娠したら食べてはいけないのではなく、理由を理解した上でどのくらいの量を食べてはいけないのか、と認識することが大切です。理由が理解できずにただ食べちゃだめと一口も口にしないと、今度は赤ちゃんに必要な栄養素を摂ることもできなくなってしまうのです。



<食中毒予防のため>
リステリア菌という言葉を聞いたことはありますか?妊娠中に感染しやすい食中毒菌の1つです。この菌の特徴は塩分に強く、低温の冷蔵庫でも増殖するところです。その原因食品は加熱殺菌していないナチュラルチーズや生ハム、スモークサーモンなどです。でも、これらの食品を絶対に一口も絶対に食べてはいけないということではありません。リステリア菌のもう1つの特徴は熱に弱いところです。そのため、加熱することで予防できます。また、冷蔵庫の中でも繁殖するので、賞味期限を過ぎないように気をつけましょう。




<水銀を体内に入れないため>
お魚と聞くと体にいいもの、積極的に食べなくてはいけないもの、というイメージでしょうか。ところが、魚をたくさん食べたり、ある特定の魚ばかりを食べることによって、お母さんの体の中に水銀が取り込まれ、赤ちゃんに影響を与える可能性があることがわかりました。そのため、妊娠したら食べてはいけないのではなく、魚の種類や量に気をつけなくてはいけません。たとえば、めかじきや金目鯛、本まぐろなどは1週間に80gが目安です。80gというと、刺身1人前や切身1切れです。たったそれだけ?という感じがしますよね。くろむつやインドマグロなどは1週間に160gまでとされています。同じ魚でも、特に注意が必要ではないのは、カツオ、ブリ、タイ、アジ、サバ、イワシなどまだほかにもあります。このように、妊娠したらお魚を食べてはいけないのではなく、水銀を体に取り込まないために、適正量や種類を守らなくてはいけないのです。魚は水銀という悪いイメージもありますが、n-3系脂肪酸のEPA,DHAやカルシウムなどを含む大切な食材です。魚すべてを禁忌とするのではなく、適正量を守り、魚のいいとこどりをするようにしましょう。



<妊娠したら人参を食べちゃいけないの?>
「妊娠したら、ビタミンAをたくさん含む人参を絶対摂っちゃいけないんだって」と理解している人はいますか?これは半分間違っています。妊娠したらビタミンAを豊富に含む人参を食べちゃいけない、のではないのです。まず、ビタミンAは脂溶性ビタミンです。つまり、過剰に摂ると水溶性ビタミンのように尿として体外に排出されるのではなく、体内に蓄積されます。そして、ビタミンAを過剰に摂取することにより、先天性異常を引き起こすことがわかっています。
そもそも、ビタミンAには動物性と植物性の2種類があります。先に説明した先天性異常を起こす栄養素は植物性食品に含まれているβーカロチンではなく、動物性食品に含まれているビタミンAの過剰摂取と分かっています。つまり、植物性食品を食べても生体内でビタミンAとして作用することが分かっています。摂取を控えないといけないのは動物性食品のビタミンAなのです。その動物性食品とは、レバー、うなぎ、ホタルイカ、あなごなどです。植物性食品のβーカロチンを含む人参などの野菜は必要な栄養素です。適正量をきちんと摂取しましょう。



妊娠すると、赤ちゃんのためといいながらも過剰に反応してしまいますよね。それは仕方のないことですが、摂取を控えなくてはいけないものと、種類や量を守って、むしろ制限してはいけないもの、というのもあるのです。1つ1つの栄養素についてただ「食べちゃいけない」のではなく、「なぜ食べてはいけないのか」についても一緒に理解することが大切です。赤ちゃんのためにも、これからママになるあなたのためにも、きちんと理解して楽しいマタニティライフを送りましょう。

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