ここ数年で頻繁に使われるようになった言葉の一つに、「貧困女子」というのがあります。
2008年9月にアメリカで起こったいわゆる「リーマンショック」の影響で、女子の新卒者が正社員として就職することが困難になった2010年卒世代(2008年就活世代)から2013年卒世代(東日本大震災が発生した2011年就活世代)に顕著に見られる、非正規労働者を中心とした「賃金が最低限の文化的生活を営む水準に満たない」女子たちと、大体その周辺世代で同様の境遇にある女子たちのことです。


【彼女たちひとりひとりは素敵な個性と持ち味を持っているのです】

不本意ながら「貧困女子」などという呼ばれ方を余儀なくされている彼女たちですが、ひとりひとりは本当に個性的で、その人にしかない持ち味を持っており、とても魅力的な人が多いのです。筆者は自分自身の仕事や趣味を通して得てきた交友関係と、妻や子どもたちが持つ人間関係の両方から、そのことを教えてもらいました。
この人たちが「お金に余裕がない」というだけの理由で「貧困女子」などといった形容詞に甘んじているような社会は、正直言ってろくなもんじゃありません。ただ残念ながら、そのような社会を変えるというのもこれまた気が遠くなるほど大変なことであるのも事実です。


【「住む」ことにかかるコストを削減するのは「いろは」の「い」です】

では、「お給料を貰ってもその中から家賃と税金と公共料金を払ったら使えるお金(可処分所得)がほとんど残らない」貧困女子状態から抜け出すには、どうしたらいいのでしょうか?
一番先にすべきことは、「住む」ことにかかるコストを削減することです。「スネかじり」とか「いいトシして」とか何を言われようが、実家がある人は実家に戻って家賃負担を無くすのも道。また、親兄弟との同居でない彼氏がいる人は、彼氏の部屋に今すぐ転がり込むのも道。実家も彼氏もない人なら今より5駅か6駅奥の一回り小さな部屋に引っ越すのも道。「それって“逃げ”じゃない?」とおっしゃる方は現実をご存知なさすぎ。住まいを「所有」している人とそのご子息ご令嬢たちが経済的にこれほど極端に有利な国は地球上のどこを見渡しても他にあんまりありません。
格差大国と言われるアメリカ合衆国でさえも、住むことのコストはわが国みたいには相対的に高くないですし、イギリスに至っては土地の売買が投機的に利用されて非常識に高い価格になることを防止するために一般市民は原則として土地を所有しておらず、国土は法律上、女王陛下のものということになっているほどです。

わが国の、「タダで住める親の実家や彼氏の部屋がない」女性は、はじめからあまりにも大きなハンディキャップを背負っての暮らしを余儀なくされているのです。


【とりあえず最低限の軍資金としての貯金を作る】

このように「住む」ことにかかるコストを削減することの真の目的は「最低限の軍資金としての貯金を作る」ためです。
最低限の軍資金がないと、このあとご提案する「貧困脱出作戦」に臨めません。貧困脱出作戦に打って出るために、先ずは1万円、貯金を作ってみましょう。1万円であれば、ちょっとした欲求を我慢することで貯められるはずです。そしてそれができたら3万円、貯金を作ってみましょう。ファンシーグッズのお店などで売っている500円玉貯金箱のようなものを利用するのも手です。3万円ができたら5万円。5万円ができたら7万円。こうやって、何とか10万円を貯めてみてください。
このように「実家」に戻ってでも“住む”ことのコストを削減し、まず最低限の「貯金」を作るという方法は、筆者とはまた全然違う視点から「貧困女子」脱出法についての提言をされている貯蓄アドバイザーの伊藤加奈子さんなども、期せずして同じように推奨されておられます。

<参考:『貧困女子からの脱出は10年後の自分を思い描くことから』(伊藤加奈子)>


【中高生時代、写真部だった貴女。美術部だった貴女。大切にしまっておいた最高の写真やイラストで勝負!】

それではいよいよ貧困女子脱出作戦の開始です。
今でこそ「貧困女子」などという失礼な呼ばれ方をされている人でも、中学生・高校生の時代はあったはずです。
その年齢の頃の感性というのは恐ろしいもので、「芸術家」と呼ばれる人のほとんどは人生経験の少ない10代のときにその感性と創造力だけで生涯最高傑作といえる作品の一つを紡ぎ出しているものです。
貧困女子と呼ばれている貴女。あの頃写真部だった人なら最高の1枚の写真を。あの頃美術部だった人なら最高の1点のイラストを。登録クリエイターを募って広く企業や団体向けに写真やイラストを販売しているサイトに、おそれずに投稿してください。あなたのとっておきの1枚(1点)が企業に売れた場合は、売上の一定分を報酬として受け取ることができます。高く売れれば売れるほど、実入りは大きくなります。


【手芸部だった貴女だって、チャンスはいくらでもあります】

「そんな写真だとかイラストだとか、わたしそんな芸術家みたいな特技ない」とおっしゃる貴女。
中高生時代、手芸部で可愛い手編みのロザリオを作っていませんでしたか?手芸(ハンドメイド雑貨)専門のサイトに販売を委託してみましょう。でも、タダでは販売してもらえません。一定の使用料がかかるため継続的にある程度売れなければ赤字になってしまい、何のためにやったんだかわからなくなってしまいますね。
そこで、貯めておいた10万円の軍資金が生きてくるわけです。過去の作品を販売するだけではすぐに行き詰まってしまうので、あの軍資金を使って新作の作成に挑戦するわけです。
その際に大切なこと。思いっきり楽しむのと同時に、「貧困女子脱出」のために、お金を稼ぐためにやっているのだという意識を持ってください。その意識を持つことが「お客さまを楽しませるのだ」という意識につながり、売れる作品を作らせてくれるからです。


【一番大切なことは「自分には無理」と思い込まないこと。思いを行動に移せば一定の願いは叶います!】

誰もがインターネットという道具を携帯して持ち歩けるようになった現代、いちばん大切なことは「自分には無理」と思い込まないことです。プロ・アマ問わず才能を広く一般大衆から募っているサイトが、今は無限という表現を使ってもさしつかえないくらい、沢山あります。各種のクラウドソーシングサービスを手掛けるサイトにあたれば、貴女が得意とする分野の創作物を探し求めている人が、この地球上には必ず存在しているということが分かるはずです。
節約暮らしには限界があります。あまりにも度を過ぎた質素倹約生活は人間の心から希望を奪い、体調を崩させます。

人生は一度きりです。「どうせわたしなんか」と思って生きていたら、損です。とくに、女性は女性であるだけで絶対的に特別な存在ではありませんか。
いつまでも「貧困女子」なんて言わせておいてはダメです!




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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)