子供の頃に、「ご飯はよく噛んで食べなさい」と言われた記憶はおそらく誰にでもあると思います。実際、大人になった今でもその言いつけをちゃんと守ってよく噛んで食べていますか?特に現代の若者は、あまり物をよく噛んで食べる習慣が少ないように思われます。というのも、昔の食事は穀物や豆類、根菜類が多く、必然的によく噛まないと食べられない食事が多かったはずです。それに比べ現代では、食事が欧米化して柔らかい食べ物が中心になっているため、あまり噛まなくても食べられるようになってしまっているのです。「食物をよく噛み砕いて食べること」を「咀嚼」と言いますが、一説によるとこの「咀嚼」の回数は弥生時代の頃から比べたら、何と6分の1ぐらいまでに減っているそうです。


●便秘と深く関係している

実は「咀嚼」の回数は、「便秘」と深く関係があることを皆さんご存知でしたか?そもそも「便秘」とは消化しきれなかった「老廃物や毒素」が体外に排出されず「腸の中に蓄積」されることで起きるものです。これが、「咀嚼」の回数を増やすことで「便秘を解消」することができるというのですから驚きですね。どういう仕組みなのか、お話ししたいと思います。

○まず、「咀嚼」をたくさんすることで口に入った食べ物がより細かく砕かれます。噛まずに丸ごと飲み込むより、噛んで細かくしたほうが喉も通り易いし、胃への負担も軽くなります。

○次に「消化活動」が早い段階から始まり、より活性化することになります。これは、「咀嚼」をすると副交感神経が優位になり「唾液」が自然と出ます。「唾液」には「アミラーゼ」と呼ばれる「消化酵素」が含まれ、食べ物が胃に入る前に「消化活動をサポート」する役目を果たします。たくさん噛むとたくさん唾液が出るのです。

○さらに、よく噛むことで食べ物からも「水分」が出て、唾液と合わさることにより「水分」を多く含み、「老廃物や毒素」をスムーズに対外へ排出できるようになります。「便秘」の時は、胃腸内の水分がほとんどない状態なのです。

○加えて、「咀嚼」の回数が増えると、便を体外へ押し出す働きの「ぜん動運動」が活発になり、「消化時間も短縮」されます。つまり、体内に物が蓄積された状態が短くなるので、便秘になりにくい体質に改善できるということになるのです。たくさん「咀嚼」することって、ホント大事なんですね。


●咀嚼のメリットって?

「咀嚼」の回数を増やすことには「便秘の解消」以外にも、驚きのメリットがたくさんあるのです。

「虫歯の予防」
「咀嚼」によって分泌される「唾液」には、「消化酵素」だけでなく、「ハイドロオキシアパタイトやフッ素」などの成分が含まれ、口の中にいる菌やウィルスを撃退する力があるのです。「虫歯」だけではなく「歯周病」や「口内炎」などの予防にもなります。

「ガン予防」
「唾液」にはさらに、「ラクトペルオキシダーゼ」と呼ばれる成分が含まれ、これは発がん性物質作る「活性酸素を抑制する」効果があり、「がん」や「生活習慣病」を防ぐ働きがあります。

「老化防止」
「咀嚼」はリズム運動になるので、若返りホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌を増やします。さらに、「脳内の血流」が良くなることで「記憶力・思考力」がアップし「認知症の予防」にもなります。

「小顔効果」
「咀嚼」することで顔の筋肉が鍛えられ、頬や顎のたるんだ部分を引き締め、小顔にする作用があります。

他にも、「肩こり・首こりの解消」やリラックス作用による「ストレス解消」さらには「満腹中枢」を刺激することによる「食べ過ぎの防止」が「ダイエット効果」を生み出すことにもなります。「咀嚼」ってすごいですよね。


●さいごに

いかがでしたか?「咀嚼」がもたらしてくれる効果は、それこそ計り知れません。現代人を悩ます様々な「症状」を改善するためにも、冒頭にもお話しした「ご飯はよく噛んで食べなさい」という昔からの教えをしっかり守って、習慣づけるようにすることが大切だと言えるでしょう。




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