みなさん、「ミドリムシ」はもちろん知っていますよね?そう、むかし理科の教科書に出てきたあのミドリムシです。微生物の一種として教わった生き物が、いま世界で大注目を浴びているのを知っていましたか?実はいま、ミドリムシが「食品」として注目されており、多くの食品メーカーや研究者がその高い栄養価を評価し商品化を目指しているのです。


■ミドリムシの生態

体長わずか約0.05mmという小さな微生物で、藻の仲間であるミドリムシ。人間の髪の毛の太さはおよそ0.07mmといわれているので、それよりも小さいミドリムシは、もちろん肉眼で見ることはできません。その姿をはっきり見るためには顕微鏡が必須。5億年以上前に原始の地球で誕生したとされ、本当の藻のように緑色の体をしており、植物のように光合成を行って栄養分を体内に蓄えています。さらにミドリムシは動物のように細胞を変形させて移動することもでき、植物と動物の両方の性質を兼ね備えた大変珍しい生き物なのです。これだけでも不思議なパワーを秘めた生き物に感じますが、この小さな体には、私たち人間にも影響を与える無限の可能性が秘められていることが、近年の研究で明らかにされています。


■ミドリムシは栄養素の宝庫

ミドリムシが世界で注目されている理由のひとつが、ミドリムシのもつ栄養素にあります。動物と植物の両方の性質を備えているミドリムシは、植物が作り出せる栄養素と動物が作り出せる栄養素をどちらももっており、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、実に59種類もの栄養素を備えていると言われています。私たち人間が生きていくために必要な栄養素の大半を、ミドリムシは含んでいるといっても過言ではなく、ひとつの食材にこれほど多くの栄養素を含んでいることも大変珍しいため、ミドリムシだけでヒトが生きていくのに必要な栄養素をまかなえるとまで言われています。


■バツグンの栄養素吸収率

通常、植物は細胞壁を持っているため、植物から栄養素を吸収するために私たちは野菜を切ったり煮たり焼いたりして細胞壁を壊し、その栄養素を摂取しています。グリーンスムージーも生の植物をミキサーにかけることによって細胞壁を壊し、フレッシュな栄養素の吸収率を上げて摂取しています。しかし、ミドリムシは植物の性質を兼ね備えていながら、細胞壁を持ちません。つまり、切ったり煮たりしなくても栄誉素を効率良く摂取することができ、その吸収率は93%ともいわれているのです。


■ミドリムシしかもっていない栄養素

ミドリムシだけがもっているといわれている栄養素があります。「パラミロン」といって、食物繊維に良く似た働きをします。パラミロンの表面には無数の穴があいていて、吸油性・吸水性に優れています。食物繊維と一緒で人間の体内では消化されにくいため、中性脂肪やコレステロール、人体に有害なものを吸収し体外に排出するデトックス効果があり、便通を改善し腸の働きを良くしてくれます。さらにストレスの軽減、糖尿病改善などにも効果があるとされ、様々な研究機関が注目しています。


■ミドリムシが今後、食品として期待されていること

高い栄養価を誇るミドリムシは、日本ではサプリメントとして摂取されていることがほとんどです。栄養素の吸収率も良く、豊富な栄養素を含むため、世界の貧困に苦しむ人々の栄養補助食品として今後は開発が進められていくかもしれません。日本でもダイエット効果や微量栄養素の補給として今後、多くの人がミドリムシを手にする日がくるかもしれません。ただ、ミドリムシだけで本当に私たちに必要な栄養素が十分量摂取できるわけではないため、あくまでも「補助食品」として摂ることを忘れてはいけません。




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