性同一性障害が広く認知されてきた今日この頃、自分の性について悩む人たちが声をあげ、LGBT(性別越境者)として社会的に認められ始めました。しかしまだまだ理解度が低く「気持ち悪い」「異常者」というようなひどい言葉を投げかけられたり、中途半端な知識しか知らずに接してこられ、傷つくこともたびたびあるようです。そんなLGBTの現状はどうなっているのでしょうか?日本のLGBTを取り巻く環境とLGBTのみなさんの声を聞いてみましょう。


【自分の心と性別が一致しない苦悩】

LGBTの人の中でもいろいろな人がいます。「カラダは男性、ココロも男性、でも好きになるのは男性」「カラダは女性、ココロは男性、好きになるのは女性」など、少しづつ違っては来ますが、その根底にある問題とは生まれ持った性別と精神に差があり、生活を困難にしていることです。LGBTの方々は、女として生まれたけれど自分は男、男として生まれたけれど自分は女なんだと自分の性に疑問を持っているので、常に苦しみ続けているのです。


【同性婚を認めた渋谷区!】

日本では同性カップルは婚姻関係になることができません。そのため、戸籍上同性となっているLGBTのカップルは事実婚でしかパートナーシップは発揮できないのです。けれど、先日東京の渋谷区で同性婚カップルを認めるという内容の条例が施行されました。これは全国に先駆けて施行された条例で、法的には効力はないものの、今までデリケートな問題として避けられがちだった日本において最初の一歩となりました。ニュースでも大きく取り上げられ、LGBT問題が日の目を浴びるきっかけとなったのです。


【簡単ではない戸籍の変更】

日本ではLGBTと認められ、申請すると戸籍の性別変更が行われます。「そしたら戸籍変更すれば同性婚なんてしなくていいんじゃない?」と思われると思いますが、その戸籍変更が大変なのです。とても厳しいその内容に、戸籍変更をためらう人が多いのがこの日本の現状。司法の場において、まだまだLGBTについての理解度が低いことが原因と思われます。

例えば戸籍変更の条件の一つにあるのが≪生殖器の切除≫問題を抱えていない私たちからすれば、いらないんなら切っちゃえばいいのにと思ってしまいがちですが、生殖器の切除ってそんなに簡単なものではありません。LGBTの人たちは成長するまでにたくさんのお金を使っています。ホルモン剤の注入を含む性別変換には莫大なお金がかかるのです。しかも保険適用外。戸籍変更するために生殖器の切除を求められてもそのお金を工面することが大変であるという現実が待っているのです。

性同一性障害という名称で呼んでおきながら、その障害を取り除くための手術が保険適用外…それが日本の現実なのです。また、LGBTの中には、性には疑問はないけれど同性しか愛せないというタイプの人もいます。そういう人に取って性器の切除は屈辱ともとれる条件なのではないでしょうか?ただでさえ、自分の体にメスを入れるのは抵抗があることもあるのに、望まない手術をしなければならない、その苦痛は計り知れないものがあることと思います。


【恥ずべき事じゃない、オープンにしていくことが大切】

LGBTのように、性的少数者はマイノリティとして差別の対象となることが多いです。そのため、当事者も声を上げにくいという現実があります。でも、社会の中では実際に苦しんでいて、自分自身の性と一人で向き合っています。この問題が社会で受け入れられるようになり、性的少数者に対する理解度が深まっていくことが、彼らの声を聞くことが出来るようになる最大のポイントでしょう。マイノリティだからと言って差別するのはナンセンスです。多くの障碍者と同じように、彼らも自分ではどうすることも出来ないまま苦しんでいます。もしも自分が、家族が、子供が、と考えたとき、どうしますか?3000人に1人という決して少なくない数字のLGBT。他人事として考えず、社会の中に迎える準備が必要な時が来たと感じます。





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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)