今回、『「私らしさ」のつくりかた』の著者"猪熊真理子"さんにインタビューをしました。

働く女性のリアルな悩みにクローズアップして、一つ一つの問題を丁寧に解決してもらいました。

「仕事をするのが楽しい!」「社会の役に立ちたい!」と思う女性を応援する猪熊さんの言葉は、自分らしく働くためのヒントがたくさん隠されています。


―「自分らしく」働くにはどうすればいいですか?(25歳.女性)

猪熊:自分らしさというのは、キャッチコピーのように一言で表せるものではありません。
よく誤解されやすいのが、「自分らしく」というとやりたいことをなんでもやっている、自己中心的なことではないか?と思われてしまうことです。
しかし、「自分らしく働く」という本当の意味は、自分自身が持っている可能性を最大限に生かして、人の役に立つということなのです。
ですから、そこを誤解していると本当の意味で自分らしく働くというのは難しいのではないかなと思います。

本来こんなはずではない、私はもっと輝けるのではないかという気持ちを抱くのは、潜在的に自分の能力を生かしきれていないと感じて、モヤモヤしているのだと思います。
自分の可能性を最大限に生かすとなると、生かし切れていない部分がどういうものなのかを理解しないといけません。
ですが、多くの女性たちは自分のことを「普通の自分」と思っているんですよ。
平均的でみんなと同じで、自分を活かせる「強み」なんてそんなになく、なんの取り柄もないと考えてしまいがちですが、この世の中に「普通の人」っていないんです。
すべての人に強みや魅力、そして
弱みが存在しているものです。
結局、自分自身の強みも弱みも良いところも悪いところも、両方受け止めていかない限りは自分らしさというのは見つからないと思います。


自分の強さと弱さを、どちらも分からないといけないのですね?


猪熊:そうです。しかもありのままに受け止めることが必要です。

例えば自分に活かせる強みがあっても、人から自分がどう見られているか気になってしまうと、謙遜したり人と比べたりして自分の強みを強みとして認識できなくなってしまいます。
せっかく心が優しい人なのに、「普通のことじゃん」と思ってしまうと、それが強みではなくなってしまうのです。

また、弱さというのは、他の人から見ると自分にとってはあまり受け入れたくないものだったとしても、誰かの弱さやちょっと人よりもできないところというのは、それが逆にチャーミングだったり、魅力的に感じたりしませんか?
自分には適当なところがある、でもだからこそいろんなことに好奇心を持って次々チャレンジすることができるなど、弱い自分をそのまま受け止めることが大切なのです。
プライドを捨てて弱い自分を認めてあげることが、最初のステップだと思います。
本にも「あなたはあなたのままでいい」と書いたのですが、それが一番難しいけれど重要なことなんですよね。




―仕事でうまくいかなかったときに、どうやって切り替えればいいですか?(30歳.女性)

猪熊:私は基本的には心配性な性格で、大きな挫折をあまりしたことがない代わりに小さな挫折をよくしています。
そういうとき、私はいつも挫折し始めた瞬間から、どうやって立ち上がれるかを考えています。
なぜかというと、私は上手くいかなかったときに湧き上がるマイナスな感情や気持ちに振り回されてしまうのが苦手なんです。
そのため、上手くいかないときこそ客観的で理性的になろうと意識しています。
上手くいかないときは、どうやったら上手くいくのか、今自分にできる最大限のことは何か?と考えるので割とすぐ立ち上がれます(笑)。

世の中に起こる上手くいかないことは、自分ではどうにもならない部分とその中でも自分で何とかできる部分と両方がありますよね。
実際、つらいときや落ち込むときは自分ではどうにもならないことで悩んでいるケースのほうが多いと思います。
そのときに悩んでいる自分が好きでないのなら、その状況の中でも今自分にできる最善のことは何かを考えて行動していけば切り替えも早くなるはずです。
そして、立ち直れる自分を想像できるようになると仕事で失敗することも怖くなくなります。



―後輩に仕事が任せられないのが悩みです。(29歳.女性)

猪熊:
特に優秀で一人で何でもできる女性ほど、「人に任せるより自分で仕事をやったほうが早い」「仕事を任せるのが不安」という気持ちを持ちやすいのだと思いますが、2つ大事なポイントをおさえておけば大丈夫です。

まず一つ目は、仕事を誰かに任せる以上「自分のやり方とは違う仕事ができあがること」を前提に依頼をすることです。
そして二つ目は、人が育つ時間に余裕を持つことです。

締め切りが明日のものを後輩に任せて、クオリティが低い物が提出されたとき、お互い納得がいかないはずです。
まず、人に任せる仕事は少し時間に余裕のあるものをお願いするのが鉄則です。
そうすると、第一案で提出されたものがイマイチであっても、そこから修正する時間が長く取れれば後輩をしっかり育てることができ、お互い気持ちよく仕事ができます。





―上司と仲良くする秘訣ってありますか?(24歳.女性)

猪熊:「仲良くする」というのには、いかに信頼関係を築いていけるかだと思います。
上司は選べるわけではないので、付き合いやすい上司もいれば、そうではない上司もいますよね。
信頼関係が築きにくい上司だったときほど、修行だと思ったほうがいいですよ。

それは、苦手な人と接するほど人間理解が必要になるので、自己理解と他者理解が重要になります。
自分とウマが合うと思う人は、似ている部分が多く理解するのが早いのですが、苦手だなと思う人は、考えや価値観が全く違うので理解できないことも多いです。
また、その苦手意識から人を知ろうとする気持ちもなくなってしまいます。

上司と仲良くしようと思うのであれば、上司の方が一番に何を大切にしていて、自分に何を期待しているのか知ろうとしてみてください。



―残業しないコツってありますか?(28歳.女性)

猪熊:この仕事は「何のためにやるのか」、仕事の明確なゴール(目的)を把握することが、最短で仕事を終わらせるコツだと思います。
仕事を依頼されたときに、その目的や進め方について上司とコミュニケーションをちゃんと取ることで業務の無駄を省くこともできるのです。

あとは、仕事に優先順位をつけることも大切です。
やらないといけない、やらなくていい、緊急性があるなど仕分けをしていきます。
私自身の仕事の進め方としては、今日やるべきことは今日やるようにしています。
仕事を後回しにした結果、「早めにやっておけばよかった…」と後悔してしまうのはもったいないことなので、早めに仕事を終わらせる癖を付けるのがおすすめです。


◆まとめ

いかがだったでしょうか。「自分らしく働きたい!」というのはどの女性であっても感じている気持ちなのではないでしょうか。

自己理解は他者理解というように、自分を見つめ直すことは仕事がより楽しくなる秘訣なのかもしれません。

次回は【女性が望む働き方】についてのお悩みに答えてもらいました!

配信は9月29日(金)なのでお楽しみに♪


【著者紹介】猪熊 真理子
1984年生まれ。東京女子大学文理学部心理学科卒業。大学卒業後は株式会社リクルートに入社し、『ゼクシィ』『HOT PEPPER Beauty』などの事業戦略・ブランドプロモーション戦略・マーケティングに従事。その傍ら「女性が豊かに自由に生きていくこと」をコンセプトに講演やイベントを行い、高校生から70代までのべ3000人以上の女性たちと出会う。会社退職後、2014年に株式会社OMOYAを設立。女性向け事業・ブランド・商品・サービスのコンサルティング、企業内の女性活躍推進などを行う。著書に『私らしさのつくりかた』(サンクチュアリ出版)

猪熊真理子 オフィシャルブログ


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