みんなが「もったいない」と感じながら、生産、流通をはじめとした仕組みが、大量のフードロス(食材のロス・廃棄)を生んでいます。まだ食べられるものを捨てたいと思っている人はいません。ところが、社会の仕組みがそれを許し、私たちは多かれ少なかれ関係しています。「買いすぎる」「使い切れない」はもちろん、品切れがあることを許さない、食品の新鮮さに必要以上に神経質になるといった私たちの行動も、フードロスの原因に。食べ物を大切にしたい気持ちに戻って、当事者のひとりとして問題を考えたいと思います。

【フードロスの原因は?】

よりよいサービス、よりよい暮らしを求めようとすると起こってしまう「フードロス」。その原因をまとめてみました。

◆生産の現場

・規格外の農産物は流通にのらない
効率的に流通させるため、野菜や果物には大きさの規格があります。当てはまらないと「流通にのらない」ということで廃棄されることも。

・価格が下がるのを避ける生産調整
豊作で農産物などが市場に一気に出回ると、価格が下がります。価格が暴落するのを避けるために「生産調整」して廃棄されてしまうことも。

◆製造・加工

・売れ残った季節商品はそのままロスに
季節限定などの商品が大量に売れ残った場合、季節外れになるとますます売れなくなります。期限が切れ、廃棄につながることが多いのです。

・製造、配送、販売の1/3ルール
加工品には「製造~賞味期限の間の1/3の期間が納品期限。それ以降のものは廃棄せざるを得ない」という商慣習が。

◆流通

・売り場に商品がないと、客足が遠のく?
棚の商品が一定以下になると、売れ行きが悪くなる「限界陳列量」をキープするために、売れ残ることがわかっていても商品を並べる悪循環も。

・私たちの高い意識が行きすぎた鮮度重視に
私たちの「食の安全、安心」を重視する声に応えるために、賞味期限までの期間が長いものだけを販売するなど、行きすぎた鮮度重視も。

・外食ではボリュームも魅力のひとつ
ホテルのビュッフェでは、たくさんの料理が並ぶことが華やかさに。レストランでも食べきれない量を出すことが、サービスという考えも。

◆消費

・賞味期限、消費期限がよく理解されていない
賞味期限は、あくまでも「おいしく食べられる目安」。期限が切れたらすぐに食べられなくなってしまうという思い込みも。

・多く買いがちなセール品、ストックしないと不安・・・
安いのでたくさん買ってしまい、結局余らせる。ストックがないことが不安になり、つい多く買ってしまうなど、無計画さがロスを生むことも。

・いろいろ食べたいからたくさん注文してしまう
外食ではつい、たくさんのものをオーダーしてしまいがち。あまった料理の持ち帰りを「食中毒防止のために」と禁じている飲食店も多い。

【フードロスの問題を解決するために】

1.
冷蔵庫がいっぱいで管理しきれない場合は、買い物をストップして「食べないまま廃棄」をまず減らす。
2.スーパーで売り切れ品があってがっかりしても、過剰なサービスを求めず、消費者として企業に生の声を届けましょう。
3.作りすぎて料理が余ったときは、材料を足す、アレンジするなど、リメイク料理で、食材を使い切りましょう。
4.
賞味期限と消費期限の違いを、まわりの人にも広める。

・賞味期限と消費期限の違い

賞味期限・・・おいしく食べることができる期限。この期限を過ぎてもすぐに食べられなくなることはありません。開封して、見た目や香りなどを、自分の五感で確かめてみましょう。 
消費期限・・・劣化が早い食品に表示しています。期限を過ぎたら食べないほうがいいでしょう。

いかがでしたでしょうか?まわりの人に「すぐ食べるなら賞味期限・消費期限直前のものを買おうよ!」とすすめることも、フードロスの解決への一歩につながります。家族、友達、親世代にも、基礎知識を広め、みんなの意識を高めていきたいですね。



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