お酒や肴も大切ですが、心地よく飲むには酒器にも気を配りたいものです。お酒のタイプや、季節に合わせて器を選べば、心も会話も弾みます。今回は、はじめての和酒器選びのポイントをご紹介します。

【酒器と杯は一対】

最近日本酒は、四合瓶が増えていますが、それが和酒器を減らしている原因の一つかもしれません。一升瓶では大きすぎて盃に注げないので、徳利や片口などの注器(ちゅうき)を使います。四合瓶なら直接注げるので、注器の出番が減ります。注器と盃は対ですから、どちらかが減ると一方も出番がなくなるのです。酒器というと口に運ぶ盃を思い浮かべがちですが、注器も大事なのです。

【磁器と陶器】

初心者には和酒器選びはハードルが高いものです。何を基準に選べばよいのかというと、基本は、石か土か、筒型か扇形かです。
焼き物には石を粉にして成形してつくる磁器と、粘土を焼く陶器があります。磁器は薄手で、有田焼や九谷焼のように煌びやかな絵を描いたものがよく見られます。陶器は厚手で、土を焼くことによる色や形の変化を楽しむものが多いようです。
また、盃には筒型のものと、扇形に広がったものがあります。筒型のものは、飲む時に顎が上がり、お酒が一気に口に流れ込みます。繊細なタイプのお酒は扇形の薄手の磁器で、濃醇で力強いお酒なら筒型の陶器でと、好みのお酒を思い浮かべながら、選ぶとよいでしょう。もちろん、掌に載せたり、握ったりした時の感触、唇の当たり方、色、形など、好みが一番大事なところです。

【始めて買うなら専門店へ】

また、少しいいものを求めるなら専門店がオススメです。「初心者ですが盃を探している」と言えば、いろいろな酒器を見せながら、説明してくれます。プロは女性が和酒器に関心を持ってもらえることがうれしく、初心者がいきなり買うとも思っていないので、遠慮する必要はありません。
そして、気に入ったものがあったら、器に水を注いでみたいとリクエストしてもよいのです。最近は片口が料理の器として人気ですが、酒器として使うなら液がきれいに切れなければなりません。これは実際に水を注いでみないとわかりません。こんなことにも対応してもらえるのが、専門店のよいところです。

【和酒器選びのポイント】

1.酒器の容量
一番分かりやすいのが酒器の容量。器に入る酒の量によって味わいが変わってきます。冷たい日本酒を飲む際は小さめのものを選んだ方が、温度変化が起こる前に呑み切ることができます。お花見の時には、たっぷり3号は入りそうな片口がオススメです。ひらひらと桜の花びらが浮かんで、それはきれい♪とても豊かな気持ちになれます。ちなみに日本酒を飲む際に、あまりに多く注ぎ過ぎると味が拡散してしまうので、注意してください。

2.酒器の口径(口の広さ)
酒器の口径(口の広さ)もまた重要です。口径によって器に注がれた際の表面積の広さが変わります。表面積が増えると、酸化速度と芳香成分の揮発量が上がり、香りもより感じられるようになります。小さくなるとその逆になります。

3.酒器の形状
丸みを帯びているか、口が上に広がっているかなどの酒器の形状も大切なポイントです。口が上に広がるタイプの器は、フレッシュな香りをより引き立たせ、口径よりも真ん中が広いタイプは、香りを控えめにし、濃醇な味わいを引き立たせます。

いいお酒にしたければ、たっぷり時間をかけて、手間を惜しまず、じっくり和酒器を選びたいものです。日本酒のおいしさは、相性のよい料理と組み合わせるとグンと増し、味わいを引き立てる酒器で、さらに増します。和酒器による日本酒の味わいの違いを、是非体感してみましょう。



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