ミネラル補給や熱中症対策にも力を発揮する身近な調味料、「塩」が注目されています。食品としてはもちろん、ガラス、シリコン、石けんの製造など工業でも幅広く使われる塩。海に囲まれた日本では、塩は各地で作られていました。しかし、平地が少なく、湿度も高いため、メキシコやオーストラリアなど広大な塩田を抱える国のように大量生産することができず、塩は貴重品で、長年、生産や販売を国が管理していました。

安価で大量生産するために主流だったのがナトリウム99%の、いわゆる「食卓塩」や、「精製塩」。2002年の自由化以降は、さまざまな「自然塩」が登場しました。

 

【自然塩の種類】

自然塩は大きく分けて4種類あり、ナトリウム分が96%以下と精製塩に比べて低く、ミネラルなどを含むのが特徴です。そのいずれかを水に溶かして再結晶させた「再製加工塩」、ハーブなどをブレンドした「シーズニングソルト」も人気です。

◆海水塩

海水を原料にして作られる塩。太陽と風で水分を蒸発させるなどの方法で、海水中の塩分を結晶化させます。

◆岩塩

数億年前に海が地殻変動で隆起するなどしたことで、海水が陸上に閉じ込められ、土の中で結晶化した塩。

◆湖塩(こえん)

死海やウユニ塩湖など、日本にはない塩水の湖「塩湖」の水を、海水と同じ要領で蒸発させて作ります。

◆地下塩水塩

岩塩が地下水で溶かされ、濃い塩水となって地下を流れる「地下塩水」を原料に作られる塩。

 

【知っておきたい!塩のはたらき】

◆塩に含まれるミネラルは、酵素のはたらきを助ける。

◆「うまみ」を感じることができるのは塩(ナトリウム)があるから。

◆ほとんどの塩にはカリウムが含まれているので、ナトリウムを排出する。

◆麦茶に少量の塩を加えれば、熱中症対策ドリンクに!

 

【ナトリウム95%が味の分岐点】

自然塩は産地や製法で、塩辛さに差が出ます。味の目安を知るには「ナトリウム量」を見ましょう。「ナトリウム95%」を基準に、数字が大きいものは塩辛く、小さいものは甘みが。塩辛さの感じ方は、粒の粗さ、細かさにも左右されます。

 

【保存は涼しく乾いた場所で】

塩はほぼ腐ることがなく、長期保存が可能。通常の食品と違い、商品パッケージ等への消費期限や、保存方法などの記載は省略できることになっています。長年寝かせた塩は角がとれてまろやかになるそうですが、買ったときの状態で使うには、涼しく乾燥した場所で保存しましょう。

 

【料理・食材と塩の合わせ方&オススメの塩】

◆粒が大きく、塩辛さの弱い塩◆

赤身の肉・魚や味の強い食材に(牛肉、マグロ、カツオ、レバーなど)

・地中海クリスタルフレークソルト、アンデスの紅塩など

◆粒が小さく、塩辛さの弱い塩◆

揚げ物や油の多い料理に(とんかつ、から揚げ、天ぷら)

・佐渡の深海塩(みしお) (藻塩(佐渡の海洋深層水と、海草(ホンダワラ)の海草のエキスを抽出させながら煮詰めた、うまみが溶け込んだまろやかな味)

◆粒が大きく、塩辛さの強い塩◆

生の魚や白身の肉、魚に(イカや鯛などの白身魚、豚肉、鶏肉)

・小浜温泉塩の宝石 (飲用できる長崎県小浜町の温泉水と、橋湾の深海水から作った自然塩。2種類の水のブレンドで、人体に近いミネラルバランスに。)

◆粒が小さく、塩辛さの強い塩◆

野菜や味の繊細な食材に(キャベツなどの淡色野菜、アスパラガスなどの緑黄色野菜、豆腐)

・ぬちまーす (沖縄県宮城島の海水を噴霧して瞬間結晶させる特許製法で、極微量ミネラルも含む自然塩)

 

ミネラル由来のうまみなどがある自然塩は、少量で舌が満足できます。健康な成人の1日の食塩摂取量の目安は、男性8g未満、女性7g未満。

塩の質にこだわって、「適塩」を心がけながら、夏を乗り切りましょう!


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