海外ではクリスマスの方が大きなイベント。日本ではクリスマスも楽しまれていますが、全体としてはまだ「お正月」が、大切な行事としてお祝いされているようですね。日本ならではの「お正月」を祝う風習。ずっと続けていきたいものですね。元旦にはとても気の引き締まる思いがして気持ちの良いものです。伝統的な年越しの仕方などを学んでみましょう。


「お正月」とは

そもそも、お正月とは何でしょうと聞かれて正確に答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。何となくわかるけれど説明するとなると・・・・・と言う人がほとんどかもしれませんね。
「正月」は1月の別称。一般的には1月1日から1月7日までの「松の内」をさします。そして1がつ15日の「小正月」で正月行事を終えます。

お正月は年神様(としがみさま)を我が家にお迎えして祝う、新年度最初の大切な行事。


「年神様」とはどんな神様?

年神様と言うのも聞いたことはあるけれどどんな神様だかわかりませんね。元旦に、家々に新年の幸せをもたらすために、高い山から降りてくる神様が「年神様」。「正月様」「歳徳神(としとくじん)」とも呼ばれています。

昔の人は祖先の霊が田の神や山の神になり、正月には年神となって、子孫の繁栄を見守ってくれるのだと考えていました。そこで、たくさんの幸せを授かるために、年神様をお迎えしてお祝いする様々な風習や行事が生まれました。


「おせち料理」

おせち料理は年神様へのお供えです。家族の幸せを願う縁起ものの料理でもあります。五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康などの祈りを込めて山海の幸を盛り込みます。


「お屠蘇」

中国から伝わった漢方薬を酒に浸して作った薬酒の一種。「屠蘇」という字には「邪気を屠(ほふ)り魂を蘇らせる」という意味があり、1年の健康を願って飲みます。頂くときは若い人から順に飲んで、若い人の生気を年長者に渡すとされています。


「お雑煮」

年神様に供えた餅のご利益を頂戴するために作った料理が「雑煮」です。元旦に初めて汲む「若水」で煮るのが本来の習わしです。
地方色豊かな料理で、大きく分けて、白みそ仕立ての関西風としょうゆ仕立て(すまし仕立て)の関東風があります。餅の形も関西では丸餅、関東では切り餅(のし餅、角餅)が一般的です。


「祝箸」の正しい使い方

おせち料理は、厄を払うといわれる柳でできた「祝箸」でいただきます。両方の先端が細くなっているのは、一方を年神様、もう一方を人が使い、年神様と食事を共にするという意味があります。祝箸は使ったら自分で清めて(洗って)、松の内(1月7日まで)は同じ箸を使います。


「お正月」の準備

「煤払い」

煤払いと言うとテレビで見かけるだけと思ってしまいますが、年神様をお迎えするために、1年の汚れを落とす行事です。江戸城で12月13日に行われていたことからこの日を「正月事始め」として、正月の準備にとりかかる日とされています。

「門松」

新年に年神様が降りてくるときの目印です。常緑の松は神が宿る木と考えられ、後に竹が長寿を招く縁起ものとして添えられました。玄関前に左右に飾り、向かって左側を雄松、右側を雌松と呼びます。

12月28日ごろに立てるのが良いとされています。


「しめ飾り」

「しめ飾り」は、家の中が年神様を迎えるために清められた場所であることを示します。もともとは神社と同じように、しめ縄を張り巡らしましたが、次第に簡略化され、今はしめ飾りや輪飾りがよく使われています。


「鏡餅」

家にお迎えした年神様の依り代(居場所)として「鏡餅」を飾ります。鏡餅の丸い形は人の魂を模して作られ、それが神事に使う鏡の形と同じだったので「鏡餅」と呼ばれるようになりました。餅を大小2つ重ね合わせるのは、月(陰)と日(陽)を表し、縁起がいいと考えられたためです。

鏡餅も12月28日ごろに飾り、1月11日の鏡開きにお汁粉などにしていただきます。


「年越し」

「年越しそば」

「年越しそば」を食べるのは、江戸時代の町人の間で始まったといわれます。細く長いそばのように長寿を願ってといわれていますが、金細工職人が仕事場に飛び散った金粉を、そば粉を練っただんごで集めたことから「そばは金を集める」という縁起のよい意味もありました。

これはぜひ食べなければいけませんね。


改めて見てみるとそれぞれの意味がよくわかりますね。何となくしているお正月の色々な風習ですが、意味を知ってすると気持ちがより引き締まります。「お正月」の行事を後世にも伝えていきたいと思います。



鏡餅

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