朝夕の通勤時に電車の中や駅のホームで「何でその程度のことで?」と、悲しくなってしまうことはありませんか。筆者はしょっちゅうです。


◆居眠りで横倒れしてきた隣の席の乗客を力いっぱいの肘鉄で反対方向まで倒す人

たしかに隣の席の乗客が居眠りして自分に倒れかかってくるのは気分のいいものではありません。やめてほしいというのが正直なところです。でも、反対側の隣の人へと倒れかかってしまうほどの力いっぱいの肘鉄で報復するというのも、いかがなものなのでしょうかね。女子にもけっこういますよ、こういう人。


◆故意による迷惑行為でないことが明らかなのに「気持ち悪いな、馬鹿。あっち行けよ」の言葉の暴力

会社帰りの満員電車で並んで立つ二人の男性。一人はかなり疲れた様子の50代現場作業員風、頭に白いものが目立つ。もう一人は40代手前くらいの正社員風の背の高い男。この男が突然に隣に立つ50代男性にキレて「気持ち悪いな、馬鹿。あっち行けよ」と言った。これは筆者が実際に目の当たりにした光景です。何でも一日の現場作業で疲れ切った50代男性がつり革につかまりながらうとうとして、背の高い男の体に肌が触れたようなのです。

それは、気持ちよくはないでしょう。けれど、「気持ち悪いな、馬鹿。あっち行けよ」とまで言いますか? ホワイトカラーであれブルーカラーワーカーであれ、わが国の経済の現場を根底で支える労働者どうしではありませんか。背の高い方の男は自分のことを何様だと思っているのでしょうか。


◆すれ違う際に同じ方向へガチンコした相手に“舌打ち”

会社へと急ぐ駅構内の通路。向こうから速足で歩いてきた女性との正面衝突を回避しようと思ってのことだったのに運悪くペナルティキックの球筋を読み違えたゴールキーパーの逆といいますか女性と同じ方向へ。そのとき、相手の女性の大きな“舌打ち”の音に驚いたことはないでしょうか。相手を思っての行動がたまたま裏目に出ただけなのに容赦ない舌打ちで報復する人が、男子にも女子にも増えているような気がします。


◆職場では正社員女子が非正規女性に度を超えた説教

そんなこんなを乗り越えてやっとの思いで職場に着いたと思ったら、今度は中年の正社員女子が非正規女性をつかまえて延々と説教しているところに出くわしました。でも話しの内容をよく聴いてみると、何故それをやっては駄目なのかを筋道立てて説明さえしてもらえれば、真面目な人でさえあれば一度聴けばわかるような話しを延々とヒステリックにしているだけ。しかも中年正社員女子の心の奥底に見え隠れするのは“非正規”だというだけでパートの女性を見下した気持ちです。

いったい、「正社員」がどれほどのものだというのでしょうか。


◆さいごに

今回お話しした例に登場するような人たちはもちろん、性別問わず男性にも女性にも見られます。ただ、男のサラリーマンにはこういう人は昔からけっこう多かったのに比べて、女性の“舌打ち系”は最近急激なペースで増加しているように見えるというのが筆者の実感です。

筆者はこのような舌打ち系女子に出くわすたびに、大袈裟かもしれませんが「ああ我が同胞はもうダメだ」と思ってしまいます。これは古谷経衡さんという評論家の人が言っていることでもありますが、「国家への貢献レベルが低い者は蔑視してもよい」とか「ろくな金額を納税できない者は人に非ず。舌打ちしてよし」といった感性が、“自分は強者の側にいる人間だ”と勘違いしているような人たちの中に蔓延してきているような気がしてなりません。

どんな人だって同胞である限り平等に尊重されるべきであって、けっして“舌打ち”などしてはならないというのが近代国民国家の感性だったと思うのですが、どうやら筆者のような感じ方をする人間は時代の大きなうねりの中でいったん窓際部屋に押し込まれることになりそうです。


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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)