大人になればなるほど、私達は幼い頃の気持ちや、感情は忘れていってしまいます。
ですが、自分で忘れていると思いこんでいても、脳は必ず覚えているのです。些細なきっかけで不意に思い出す事があるのも、そのせいなのでしょう。
小さな頃は『早く大人になりたい』と願うのに、いざ大人になってしまえば『子供のころの方が、純粋で素直で大切なことをわかっていた』と感じるのは、なぜなのでしょうか?
忘れてしまう、または忘れていく事が大人になる事だという私達の無意識は、ある意味この世界で生きるための防衛本能でもあると思います。
子供のままの心だと、もしかしたら私達は生き難いのかもしれませんね。

今回は大人になった私達が、今の子供たちに『何を伝えたいか』を考えさせられる、または子供と一緒に親も忘れていた気持ちをとりもどすことが出来るような、世界の絵本をご紹介したいと思います。

【今、子供たちに伝えていきたい「心」を感じる絵本の紹介】

♦ぐるんぱのようちえん
(読み聞かせるなら4歳から、自分で読むのなら小学校低学年がお勧めです)

この絵本は、ひきこもりだったぐるんぱが、周りから「働きなさい」と勇気づけられ、社会に出て沢山の色々な経験をして、自分のしたかったことを見つけていくお話です。
絵本なので、イラストがとても魅力的で、だけど内容はというと少し大人びた感じです。
私達も大人になって社会に出ていく時、自分ぴったりの天職というものに出会う事が出来たら、とても幸せな事ですよね。
そして、ぐるんぱは沢山の経験をして、最後には色々なことを活かして幼稚園をはじめます。
今までの仕事で作ってきた大きな物たちが最終的には幼稚園の遊び道具に変化する場面は、彩鮮やかなカラーテイストで、とても胸に残る場面となっています。
子供からしても内容云々よりも堀内誠一さんの独特の深みのあるイラストで、きっと子供達は楽しめるはずです。

♦100万回生きたねこ
(読み聞かせるなら5~6歳、自分で読むなら小学校低学年~大人まで)

この絵本は、大人が読むべき絵本として、有名ですが、これは子供にも知ってもらいたい愛のお話です。
何度も何度も生まれ変わる主人公のネコの意味、そして本当の愛を知った今、ネコはどうなったのでしょうか。
ネコは生まれ代わる度に、沢山の主人に可愛がられ、愛情持って世話をしてもらっていました。
だけど愛情を注いでくれても、中々ネコには、それがいったい何なのか伝わることはありませんでした。
愛されることは分かっていても、満たされることなくネコは何度も生まれ変わります。
何度も何度も生まれ変わることで、最後に生まれ変わったネコは野良猫でした。
自由気ままな野良猫生活を満喫していた猫ですが、ある白猫に出会うのです。ネコはその白猫の事を生まれて初めて愛しました。
自分から始めて愛することを知ったネコは、死ぬまで白猫の事を思いそのままネコは二度と生まれ変わることはありませんでした。
愛を知ることで生まれ変わることが泣くなったネコ。このお話は、命の輪廻転生を意味しているのでしょう。
命を説いている人達は、みな口を揃えていう言葉があります。
私達の命は、何のために生まれるのか?その理由は人生という砂時計の中で、どれだけ学んでいくかが大切なのです。

♦スイミー小さなかしこいさかなのはなし
(読み聞かせるなら4~5歳、自分で読むなら小学校低学年)

沢山の兄弟の中でも、一匹だけ黒色のスイミー。小さな兄弟たちは真っ赤な魚でした。
でも、その魚たちは大きなマグロに飲み込まれてしまいました。スイミーだけ食べられずに済みましたが、独りぼっちになってしまったスイミーは、広い海の世界をさまよいます。
そこで、出会った沢山の海の仲間たち。個性あふれる生物たちに出会い、中でも兄弟にそっくりな赤い魚たちに出会います。
嬉しくなったスイミーは「一緒に遊ぼう」と誘うけど、その子たちは食べられちゃうからって出てこようとしませんでした。
そんなときにスイミーが考えた、この物語の見どころでもある、大きな魚のフリをして、黒い目の部分をスイミーが担当して、海を自由に泳ぐことが出来たのです。
この絵本では、みんなそれぞれに違いがあって良い、同じ人間なんて、だれ一人いない、ということを伝えてくれます。。
個性という言葉を使うのが、こんなにもぴったりとくる物語は、きっと他にないでしょう。
違うからこそいいという考えは、小さな頃から分かっておきたいことだと思います。

小さな頃は、絵がきれいとか何が何だか分からないけど好き、という感覚で絵本を手に取り読んでいました。
でも、そんな小さな頃から私達は、絵本から大切な事を学んでいたのです。
小さいから分からないであろうではなく、小さい時だからこそ、知っておくべき感情もあるのでしょう。
大人の本よりも、大切な部分を凝縮している絵本は、きっと感性をたくさん刺激してくれると思います。



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