子供の虫歯(以下:乳歯う蝕)のイメージはどのようなものがありますか?

「痛い」「虫歯だから治療すればなんとかなりそう!「歯医者嫌いだから虫歯になりたくない」……恐らく抱くイメージは人それぞれ異なると思います。一部に起こる限局的な症状のように思われがちですが、実は、全身の影響が大きいため注意が必要です。今日は乳歯う蝕が起こす、たくさんの影響と乳歯う蝕の現状を知ってもらいたいと思います。

●乳歯の各ランキング!?

乳歯う蝕を持つ小児年齢別の割合

1歳 0.0%  2歳 7.5%  3歳 25.0%  4歳 34.8%  5歳 50.0%  6歳 42.1%

一人平均う蝕歯数

1歳 0  2歳 0  3歳 1  4歳 1  5歳 3  6歳 2

乳歯歯面別う蝕罹患率(歯のどの部分(面)が虫歯になっているか)

・上顎の歯
乳中切歯:横(中央寄り)、唇側、横(奥歯側)
乳側切歯:横(中央寄り)、唇側
乳犬歯:横(中央寄り)、横(奥歯側)
乳一乳臼歯:噛む面、横(奥歯側)
乳二乳臼歯:噛む面、横(中央寄り)
※第二乳臼歯頬側の面がもっとも磨きにくい!

・下顎の歯 
乳中切歯:横(中央寄り)
乳側切歯:横(中央寄り)
乳犬歯:横(中央寄り)、横(中央寄り)、横(奥歯側)
乳一乳臼歯:噛む面、横(奥歯側)
乳二乳臼歯:噛む面、横(中央寄り)
※乳臼歯舌側の面がもっとも磨きにくい!

年齢による好発部位

1〜2歳 上顎前歯唇側、隣の歯と接する面
2〜3歳 乳臼歯咬合面
3〜4歳 乳臼歯隣の歯と接する面

●乳歯の虫歯による影響ってどんなものがあるの?

乳歯のう蝕をすることによって全身への影響は以下のようなものがあります。

・食欲不振
・偏食
・全身の抵抗力の減弱
・発育障害
・局所のリンパ節の腫脹
・歯性感染
・全身疾患 微熱・リュウマチ性関節炎、腎炎、敗血症、心疾患

●歯口清掃(刷掃指導)による予防を詳しく知っておきましょう!

磨き方ひとつで全然効果は変わってきます。スクラビング法と呼ばれる方法で、歯の面に対して90度に弧を描くように磨いてみましょう。
子供の場合は、歯茎が大人と比べて薄いため傷つきにくいように磨く必要があります。1歳〜2歳頃は歯磨き粉は必ずしも必要ではありませんが、ブクブクうがいができるようになる4歳頃になるとフッ素含有の歯磨き粉を使うと歯質の強化に効果的です。また、歯と歯の間はフロッシング・糸ようじが必要です。

●食事指導が虫歯に効果的!?

食事の仕方や糖質を摂取する仕方でう蝕になる影響度が変わります。糖質の摂取回数や頻度を減らす、摂取する量を減らす、摂取する時間を少なくするなど、少しでも考慮するとう蝕になる可能性は減少します。

では、実際にどのように間食をとればいいのでしょうか

・1日に必要なエネルギーの10〜15%与える
・食事に影響が出ないもの(満腹にならないもの)
・摂取する時間など規則性を持たせる
・摂取不足な野菜類を与える
・食品の性状を考慮して、歯に付着しやすいものは避ける
・自浄性の高い食品と組み合わせる
・お茶、牛乳、水と組み合わせて摂取する
・炭酸飲料、乳酸飲料は控える

乳歯う蝕を起こしやすい場所や歯の種類、そのまま放置しておくとまさに全身に影響を及ぼすとはあまり知られていないと思います。食事指導など間食を考えることで、う蝕の可能性の大幅に軽減できること、そしてう蝕が全身へ影響し腎炎など重篤になる場合があることを知るのが大事だと思っています。う蝕を軽く考えず、自分で判断せずに定期的に歯医者へ行き、必ずチェックしてもらうことを習慣づけてみてください。



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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)