『東洋経済オンライン』は2015年11月30日、2016年春に大学や大学院を卒業予定の学生を対象にした「最新版(2016年卒・後半版)の就職人気ランキングベスト300社」を発表しました。

それによると、1位=全日本空輸、2位=JTBグループ、3位=三菱東京UFJ銀行と、トップ10に関してはさほど面白味はない「ああ、またか」といった感のある結果なのですが、ベスト300社の顔ぶれをよくよく見てみると、「えっ!それってホント?」とつい叫んでしまうような意外な企業・団体名が登場しており大変興味深いものがあります。

今回はこの資料から、今どきの女子が就職する先の条件として本当は何をいちばん重要視しているのか、女子に本当におススメの就職先企業・団体とはどのようなところなのか。そんなお話しをしたいと思います。


【営利目的企業ではない団体の人気が急速に上昇している】

先ず最初に目を引くのが16年卒・後半版人気28位と、堂々のベスト30社入りを果たした独立行政法人国際協力機構(略称JICA、ジャイカ)です。法律に基づく独立行政法人で外務省所管の団体です。開発途上地域の経済・社会の健全な発展に寄与し国際協力を促進することを目的とした、営利目的ではない団体です。16年卒・前半版では人気146位でした。外務省に就職するのは至難の業でもJICAであれば現実味はありますよね。

次に興味深いのは16年卒・前半版では131位だった全国農業協同組合連合会(通称JA全農、全農)です。農業協同組合法を根拠法とする日本全国の農協の連合組織であり、農作物の安定供給と農業者の支援を行う、営利だけが目的ではない農業の総合商社だとイメージしてください。16年卒・後半版では人気第41位に躍進しています。

金融機関で注目すべき企業を2つ挙げておきましょう。一つめは協同組織金融機関である中央労働金庫。16年卒・前半版の112位から16年卒・後半版では60位に上昇。勤務者・労働者のための銀行で、メガバンクが経営者・株主・土地所有者のための銀行であるのと対照的です。

もう一つは地味ながらベスト100入りした、97位の株式会社日本政策金融公庫。株式会社とは言っても法律に基づく財務省所管の特殊会社で、預金業務はありません。低所得者の教育資金の貸付や中小企業の資金調達支援を行う、公的な使命を強く持った特殊法人です。16年卒・前半の106位から順位を上げました。

ここまで見てきただけでもお気づきかと思いますが、2016年大学(院)卒予定者の間では、必ずしも営利目的ではない企業・団体の人気が急速に高まっているということが言えると思います。
上述した4社以外でも例えば日本郵政グループが前半の39位から後半は29位と人気を上げ、経済産業省所管の独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO、ジェトロ)は前半の234位から63位へと人気が大躍進。生保・損保の保険業務を行う団体ではあるけれど農協法という法律に基づいて農業者や地域社会の振興に寄与することを旨としている全国共済農業協同組合連合会(愛称JA共済連)がこれまた249位から67位へと人気急上昇。
意外と文系からも人気の高い国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(英略称JAXA)は165位から93位へと人気ベスト100入り。このように、学生の「利潤追求だけを目的としない企業への就職」志向は、間違いなく高まってきています。


【売れない物を売るより、ひとの役に立ちたい】

何故こういった傾向が見られるようになってきたのでしょう。ひとつには、ここ数年で経済学の専門家たちがこぞって指摘するようになってきた「資本主義の限界」という問題があります。
みなさんの多くはおそらく民間の企業で働いていらっしゃることと思いますが、「うちの商品をそんなに売れ売れ言われたって、そこまで売れるものではないよ」と常日頃、嘆いているかたは多いのではないでしょうか。実はその通りなのです。

あってもそれほど価値を感じられないような物を押し売りのように売ることよりも、困っている人たちや、本当にそれを必要としている人たちのためのサービスを考案して提供する。そしてそのことに対して価値相応の対価を貰う。そういう仕事に、学生たちは就きたいと思っているということが考えられます。


【女子に本当におススメしたい就職先の例として、このような企業・団体もあります!】

それでは、筆者がぜひ女子学生のみなさんに目を向けていただいて、就職先としても考えてみていただきたい企業・団体にはこのようなところもあるという具体的な例を挙げてみましょう。

・特定非営利活動法人NPOサポートセンター……立ち上げ期のNPOに運営システムやマーケティングプログラムを提供している、東京を中心に活動している組織。支援するNPOには女性の地位向上や地域振興に取り組む法人も多く、働き甲斐が実感できます。

・NPO法人キッズドア……子どもの貧困をなくしたいと願っている女子にとっては、職業と生き甲斐が両立できる就職先かと思います。児童養護施設や母子家庭向けの学習支援などを行っています。ただし、就職希望者には「いきなり正職員でなくてもいい」くらいの情熱は必要かもしれません。

・一般社団法人日本音楽著作権協会……わが国の著作権管理事業法を根拠法に、音楽著作権の集中管理を行う社団法人。英略称JASRAC(ジャスラック)。16年卒・後期版人気ランキング224位。前半版の337位から大きく順位を上げて人気急上昇中です。Jポップ大好き女子にとってはたまらない就職先かもしれませんね。

言うまでもありませんが、ここに挙げたような企業・団体は、「ひとの役に立って働きたい」と考えている女子学生のみなさんへのおススメ就職先のほんの一例に過ぎません。
スマホやPCで検索すれば新卒者を募集しているこのような団体がけっこうあることが分かりますので、どうかご自分で情報収集をなさって、お金だけでない生き甲斐を実感できる就職を実現させていただきたいと思います。

<参考:『東洋経済オンライン』2015年11月30日付「最新版!就職人気ランキングベスト300社」>


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