JAL(日本航空)では、「真に女性が活躍する企業」を目指し、女性活躍推進のために「JALなでしこラボ」を2015年11月より設置しています。ラボでは女性をはじめとする多様な人財の活躍を進めるため、意識改革ワークスタイル変革を促す取り組みを積極的に行っています。(詳しいJALなでしこラボについてはこちら)

今回は、1月に行われたワークスタイル変革のための「スキルアップワークショップ」の様子と、実際に「在宅勤務制度」を利用して働いている三國由記さんのお話をお伝えしていきたいと思います。

◆ワークスタイル変革を促進する「スキルアップワークショップ」とは?

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「スキルアップワークショップ」とは、ワークスタイル変革を一人一人が考え実践するきっかけをつくる機会であり、そのためのスキルや知識を身につけるためのワークショップです。女性に限らず誰もが働きやすい環境を整えるために、普段はオフィスワークをしている間接部門の全社員やJALグループ各社が指名する部門の社員を対象に行われています。6つのテーマに関して15分で完結する講座が用意されており、1時間で6つの中から興味のある講座を3つ受講していきます。

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開講されている講座には、ワークライフバランスを推進し、組織力を高めるマネジメントを理解するための「プライベートを充実させる! マネジメント編」や、1日8時間で勤務を終える運営体制や取組みの先行事例を紹介する「勤務管理のあり方」、自らの健康をマネジメントして生産性を高める「仕事の生産性向上のための健康管理」などがあります。その他にもワークスタイル変革を基軸とした講座が開かれていました。

◆ワークライフバランスの推進 在宅勤務制度を利用する三國由記さんの声


JALでは全社員のワークライフバランスを推進し、多様な人財が力を十分に発揮できるよう、在宅勤務や柔軟な勤務時間などを取り入れています。実際に「在宅勤務制度」を利用している三國由記さんに、詳しいお話を伺ってみました。

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――――現在の三國さんの仕事内容について教えて下さい。

在宅勤務制度を利用する前も今も、地方発の国際線の販売を伸ばす仕事を継続して行っています。在宅勤務制度が設けられてからはすぐに申請しました。先輩からトライアルでやっているとの話も聞いて、実際に自分自身も利用してみたいという思いがありました。

――――在宅勤務をしてみて希望通りの働き方はできていますか?

在宅勤務以前に事細かいシミュレーションはできずにいましたが、会社と同じ環境で働けるようにシステムを整えて初回はやってみました。自宅でも会社と同じ環境の画面が見られる仮想デスクトップを申請し、初回は重要な資料なども目を通せるのか事前に確かめてから臨みました。自宅でもメールと電話が確保されているため、基本的には会社と同じ環境で働くことができるため、やりにくさは感じていません。

そもそもは子どもといる時間を増やすために在宅勤務を利用することが目的としてありました。子どもと過ごす時間を増やすことで子供も喜んでいますし、私も嬉しいです。在宅勤務できる日は週に1回程度、多くても月4回なので劇的に時間が増えたというわけではありません。しかし、気持ちの面で子どもとの時間を作れていると思うと、普段の仕事も頑張ることができます。

在宅で仕事をする時でも子どもたちを預けて仕事をしているので、はじめは自宅にお母さんがいるのに遊べない状況を理解できないようでした。それでも自宅に帰るといつもより早い時間にお母さんがいることを理解してからは、子どもたちも在宅勤務の日を楽しみにしているようです。

更には、近所のママ友ともお昼に行ったりすることで近所の方々との繋がりもできるのもメリットです。平日会社にいると自宅の周りでの人間関係は疎遠になりがちなので、子供が成長していく過程の中で近所の方とも仲良くできる時間を作れて良かったと思います。

――――実際に働いてみてギャップがあれば教えて下さい。

やはり100%を全て会社と同じように仕事ができるわけではないため、たとえば職場にいれば周りの人にすぐに確認できるような簡単なことでも、わざわざ電話を取り次いでもらって聞かなければいけません。至急の案件が舞い込んできて、色んな人と調整しなければいけない時は在宅勤務の難しさをやや感じます。基本的には1日に行う作業を決めて仕事にとりかかる準備をしているので問題はありませんが、どうしても予期せぬ場面では対応が難しい面もあります。

――――会社、仕事、働き方などに関して意識が変わったことはありますか?

在宅勤務をするからには、会社で仕事をしている時以上に成果を出すくらいの意気込みで働かなければならないと感じています。制度が導入されたばかりですから、周りに何をやっているのかわからないという印象を持たれるのは避けたいと思っています。今後続く後輩たちのためにもしっかりと成果を出して、会社と同じだけの成果を出すことができることを認めてもらえるように頑張りたいです。そのため、どちらかというと自宅で仕事をしている時のほうが緊張感を持って取り組んでいるように思います。

――――これからのワークスタイルについてビジョンを教えて下さい。

在宅勤務を利用する人は少しずつ増えてはいるもののまだそれ程多くはないため、周りからの理解を得るためにも自分の仕事の生産性を常に上げていくことを意識してやっていきたいと思います。女性のための制度だと思われがちですが、男女問わず、子供の有無に限らず、利用できる環境にあるのなら是非利用してもらいたいと思います。実際に在宅勤務を体験してみることで、新しい世界が広がるかもしれません。

ただし、在宅勤務をするまでには、事前に仕事の棚卸しなど普通にやってきたことプラスアルファを整えなければ上手くはいきません。そこの一手間さえ乗り越えれば、通勤時間を趣味や子どもと過ごす時間などとして有効に使うことができるので、今後も在宅勤務制度を利用し使続けたいと思います。

――――最後に、ワークライフバランスに悩む女子に向けてアドバイスをお願いします。

シフト勤務や現場での業務など、職場によっては在宅勤務が馴染まない場所もあると思います。そういう場所ではもっと他の手段があるかもしれません。しかし、在宅勤務ができる環境にあるのにも関わらず、周りに遠慮して取りにくいと思う人は、まずは第一歩を踏み出してみて欲しいと思います。家で仕事をしていても会社で仕事をしていても、同じように成果を出すことで、周囲に引け目を感じることもないでしょうし、周りからの理解も得られると思います。

在宅勤務制度を通して、会社よりも「自宅で仕事をしている時のほうが緊張感を持って取り組めている」とお話する三國さん。これからの人たちがスムーズに気兼ねなく利用できるためにも「しっかりと成果を出して、会社と同じだけの成果を出せることを認めてもらえるようにしたい」との前向きな意見が印象的でした。また、「自分の生産性を常に上げていくことを意識してやっていきたい」と従来の働き方に囚われない仕事の向き合い方がありました。「JALなでしこラボ」社内研究プロジェクトの一員でもある三國さん。活躍する素敵な女性が多いのもJALの魅力なのです。




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(女子のお悩み解決コラム -WomanNews ウーマンニュース-)