週刊『SPA!』が数年前から断続的に特集している企画記事の1つに、「高学歴貧者ネタ」があります。2016年5月3日・5月10日合併号では“[高学歴貧者]の正体”と題して「東京大学、東北大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学などを卒業したにもかかわらず低収入な人々」について紹介しています。

ところが今回、この雑誌のこの号が発売されるや否や、「年収が250万円ある人のことを“低収入”とは言わないはず。こういった間違った収入金額至上主義が、今日のわが国の社会に誤った金銭感覚をはびこらせる温床になっているのでは?」といった主旨の、女子のみなさんからの意見が筆者のSNSのアカウントへ次々に寄せられたのです。

【慶大卒48歳警備員のK氏は年収250万でも優しく、面白く、ストレスフリーな毎日。結婚したい!】

まず真っ先に届いたご意見は、以前から筆者のコラムを読んでくださっている40代百貨店契約社員のS女子からのもの。『SPA!』の記事では大手電機メーカーや社団法人の正社員・正職員を辞めて現在派遣で警備員の職に就いているK氏のことを「ストレスに弱かった慶應ボーイ」と揶揄したもの。

でもよく読むとK氏はバイクの趣味があったり第二種情報処理技術者の資格を持っていたり、自分のドロップアウト経験を笑い飛ばすことができたりと、なかなか魅力的な男性。「こういう男性のことを、年収が250万円程度だというだけで駄目な人間扱いするマスメディアの方こそ、大衆に誤った先入観を植え付けているのではないでしょうか」とS女子は言うのです。

さらには「年収250万円あれば年収200万円の私と一緒に暮らせば世帯年収450万円。全然、やって行けます。バイクのバックシートに載せてもらって週末には2人で遠出したいですよ。しかも、警備員さんなんて絶対なくならない仕事じゃないですか。事務職・営業職の正社員よりある意味では安定性も高いですよ。結婚したいくらい!」とまでS女子は仰り、K氏のモテ様はなかなかのものであります。

【阪大大学院卒42歳塾臨時講師兼家庭教師のF氏は年収280万。生き甲斐さえ見つければ○?】

一方、30代インテリアコーディネイターのM女子が着目した男性は関西の国立大学の雄・大阪大学の大学院(文科系)を卒業した42歳の学習塾臨時講師の男性。社会学系の研究者を志望してきたがそれで生活が成り立つ職に就ける人はごく一部であるため、学習塾の講師として生計を立ててきたと、記事にはあります。

「記事ではF氏のことを“プライドを棄て切れないことに因るつまらない負け組人生”のように表現していたけれど、臨時講師だって教室の中では一国一城の主じゃないですか。それに、Fさんのような人は社会学系の研究者を目指していたくらいだから、生徒たちに“世の中はもっとこうあるべきではないのか”的な問題提起を、折に触れてしているのだと思います。

塾講師だって人間ですから、受験生たちが大人のそういった問題提起を受けて考えることは、今後の人生のためにも悪いことではありません」と、M女子は記事の論調に疑問を提起した内容のつぶやきを、筆者のSNSに届けてきました。

「Fさんみたいな人はネットを駆使して今からでも本格的に批評活動を始められたらいいと思います。生き甲斐さえ見つけることができたなら、年収280万円は十分に○ですよ」と、M女子は言い切ります。彼女もまた、収入が高いとはいえないというだけの理由で人の人格にまで問題があるような表現のしかたをするマスメディアの方へ、疑問の目を向けている女子の1人です。

【高学歴低収入男子は自虐的になっている人が多いが実は潜在能力に満ちた“大化け”予備軍】

いかがでしたでしょうか。『SPA!』から「高学歴貧者」などと呼ばれてネタにされている男性たちは、実はその良さを認めてくれる人とのコミュニケーションひとつで“大化け”する可能性がある、潜在的能力に満ちた人たちなのではないかと、女子のみなさんの目線に触れて考えさせられてしまいました。

もともと入学するためにはかなりの学力を必要とするような大学を卒業した人たちばかりなわけですから、それはそうなのかもしれません。けれど彼らは多数派から「ダメ人間」と呼ばれることによって妙に自虐的になり、せっかくの持ち味を生かしきれていません。

ここは開き直って、世間やマスメディアの声など無視してしまい、自分のことを肯定的に見てくれるような女子の声だけに耳を傾けて、もう1度立ち上がってみてはどうでしょうか。作家や批評家、芸術家などの中には、50歳前後くらいのある程度の年齢になってから、それまでの人生経験を生かして世に出た人も少なくありません。

人生は1度きりで、しかも老いに負けずにやり抜けるのはせいぜい70歳代までです。高学歴低収入男子(と呼ばれてしまっている)みなさん。あなたが立ち上がるのを待っている女の人は、意外とすぐ近くにいるのかもしれませんよ。
<参考:『SPA!』2016年5月3日・5月10日合併号 「[高学歴貧者]の正体」>


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